Vistaro's blog

統一感は無し、自己満足

9月末のテレビ番組改編について知ったかぶり考察

 民放番組の改編は通常、3月と9月の月末に行われる。そのタイミングでレギュラー放送されている番組が終了し、その翌月から新番組に取って代わられる。 今回、2021年9月の改編は稀に見る大規模なものである。視聴率が低迷していない、好調な番組でさえ放送終了が決まった。『おしゃれイズム』『ぴったんこカン・カン』……など。その背景には大きく2つの要因があると考える。(勝手に)


 1つは本来の収録ができないこと。コロナ禍の影響を受けつつも、多くの番組はさまざまな手段を講じて放送を続けてきた。しかし、ロケや必然的に密が生まれる番組は、未だに本来の姿を取り戻せていない。一視聴者としても、ロケ番組の再放送、総集編など若干無理がある放送になっているのは否めない。また、番組コンセプトがコロナ禍に合わないものもある。
 例えば「ウチのガヤがすみません!」は数十人のお笑い芸人が持ち寄った企画でゲストをもてなすというものだった。しかし、あまりに密集したスタジオは現状に合わず、ここ数ヶ月はレギュラーとほんの数組が出演するだけだ。人気番組ではあったが9月28日に終了する。

 

 2つ目は視聴率の計測方法の変化だろう。元々、民放は世帯視聴率を計測し、それを基にお茶の間の反応を番組に反映させてきた。だが、ここ数年は民放は個人視聴率を重視する傾向にある。
 個人視聴率は、テレビの前でどういう人が番組を見てくれているかということを集計するものだ。その為、CMを出すスポンサーにとってはマーケティングに反映しやすくなる。例えばティーンや20代女性の視聴率が高い番組には、コスメや美容アプリなどの会社がCMを打ち出し、高齢男性の視聴が多い時間は健康サプリの会社がスポンサーにつくといった具合だ。

 昨今、テレビ離れの印象を持つ人も多い。その一方で、別に大勢に観られなくても狙ったターゲットにだけ観てもらえれば番組は成功だといえる。ダウンタウンの松本さんのツイートもそういう背景を言っているのだろう。↓(https://twitter.com/matsu_bouzu/status/1404294726170255365?s=21


 今後も改編のタイミングでこういった動きは加速し、よりピンポイントをターゲットにした番組作りが進むと考えられる。視聴者にとっては、好きなジャンルが定まっている人は視聴するテレビ番組の選択がしやすくなるので良いのではないだろうか。


多分そんな感じじゃないかな、それっぽいでしょ!